格安2人用山岳テント「Eureka Midori 2」を購入して使用してみたのでレポートを報告します。
総合的になかなか良い感じでした。
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登山を始めると、日帰り→山小屋とステップアップして、テント泊をしたくなってくると思います。 そして、ご存知のようにテントは登山用品の中でも高価な部類に入ります。 通常、2~3人用テントは4万~5万円ほどします (アライテント エアライズ2 等)。
本記事で紹介する、Eureka Midori 2 は1万円台で販売されています (2015-08-30時点 Amazon.co.jp 16,291円)。 Eureka はカナダのブランドです。Eureka は普通、日本語に音写したとき「ユリイカ」や「エウレカ」と発音されますが、「ヨーレイカ」が正しいブランド名なようです。
この Eureka Midori 2 は、例えば、
といった場合におすすめです。
通常、1万円台の安価なテントはオートキャンプ用で、体積が非常に大きかったり、非常に重かったりします。 一方、この Eureka Midori 2 は、1万円台という低価格を維持しながら、登山に持ち込むときの最低限の条件(大きさ、重さ)を満たしていて登山にも適していると言えます。
以下、公式で公表しているスペックを示します。
まず、外観です。左に比較用に置いてあるのは サーマレスト Zライト ソル スモール です。 一般的な2人用テントと比べるとやや大きいかなという印象です。
実際に、2015年8月11日、穂高岳山荘のテント場で使用してみました。
気温は氷点下にはなっていません。早朝でも体感10度には達しない一桁台といった印象です。風は無風とやや強い風の繰り返しでした。
天気は晴れ、雨は降っていません。
上の写真は横 (短い辺の方) から見た写真です。
広さは、2人分に十分な申し分ない広さです。
「!」のロゴが可愛らしく印象的です。
十分な広さの前室を持っています。
上の写真は公式サイトに掲載されていたものです。 インナーテントの様子です。ほぼメッシュ生地になっています。風通しは良いですが、風が強いと少し寒くなりそうです。このあたりで軽量化を図っているものと思われます。 テントのポールへの固定方法は「フック式 (吊り下げ式)」です。スリーブにポールを通すのと比べ、設置は楽です。
その他、気づいたことについて書きます。
ペグの数
デフォルトで14本のペグが付属します。すべての張り綱と、前室を設営すると、ぴったり14本使用します。
ちょっと多いかなという印象。
穂高岳山荘のテント場 (ガレ場) ではペグは1本も使わず、前室含むすべてを石で固定しました。
風の音
一般的な山岳テント (4万円以上するようなやつ) と比べて、風がテントを切る音が、テント内で大きい気がします。
このへんにも価格差が見られる気がします。
耐久性
耐久性も一般的な山岳テント (4万円以上するようなやつ) と比べてやや劣ります。
今回は穂高岳山荘のテント場でしたが、幕営地はガレ場 (岩場) です。
使用後、テント底面に小さな穴が数か所開いてしまいました。
また、雨の時にまだ使用していないため、雨耐性がどのようであるか気になるポイントです。
同じ2人用山岳テントの4万円ほどのものと比較したら、性能(大きさ、重さ、作りの良さ)では劣るものの、 登山で使用するには十分なスペックを持っています。
冒頭でも述べたように、これからテント泊をしたいがお試しをしたい方、
ソロテントを所有している方のサブテントとして、おすすめします。
メインテントとして本格的に長く使える2人用テントを検討されている場合は、
素直に アライテント エアライズ2 等を購入しましょう。
気になった方は、ぜひお試しください。
ソロテントバージョンもあります。